冬の読書感想文
nonstyleさんお誕生日おめでとうございます。
私の手帳はいろいろは情報が載っているので、面白いです。
1つ見つけるたびに他のページもついつい見ちゃいます。
2の10乗だけがいつも?と一瞬なります。
冬の読書感想文
久しぶりの読書感想文となっているため、非常に読みにくい内容になっていることを冒頭お詫び申し上げます。
以前、私の特技(趣味)は「人に勧められたことを即座に趣味できること」と言った記憶がありますが、友達から読んでみてほしいと言われて、2冊の本をお借りました。
『面倒だから、しよう』幻冬舎、2013年
『幸せはあなたの心が決める』PHP研究所、2015年
作者は以下のWikipediaをご参照ください。(本来は作者を簡単にご紹介の上感想に入った方がよいのですが、今回は割愛させていただきます)
本の構成としては、「格言」から始まり、作者の経験談を踏まえたお話、「振り返りの一言」を繰り返すという内容です。
2冊とも同じ構成なので、これはよかったなという言葉をお伝えしつつ、自身の置かれている(置かれていた含む)を振り返りながら感想文をつらつらと書こうと思います。
※以下文章は「作者の格言」→簡単な紹介→自身の経験等を踏まえて思ったことの順番で書いていきます
「面倒だからする」
人は極力面倒なことは避けたがり、そして自己的に生きるものです。本書では、そんな弱さ?と闘って人間らしく生きることを勧めています。
私は、初めての上司から「仕事はのりしろが大事よ!」と言われ、すごく大事にしていますが、そのシチュエーションを思い出しました。
当時私は、「自身の担務をこなすのは誰でも出来るから、あなたは自身の担務はもちろん他担当の業務との間をしっかりとみて、プロジェクトを実施しなさい。そうすれば、スキルはつくし、周りからも頼られる存在になれるから!」と言われました。
あの時は、さらっと聞いていましたが、本当にいい言葉だと思います。ちょっと大人になるとすごい上司だったのだと感じます。
今の自分は自担当が何の業務をしているのかも分からなくなる時があります。そして、何をしているのか、自身に出来ることがあるのかと考えることがどんどん減っているような気がします。そういう時間をワークワイフバランスの観点から勉強、読書、Mリーグに振っているので、まあまあの充実感は味わえており、通称社畜から脱却しつつありますが、愛社精神HPはガンガン削られているような気がします。
果たして、10年後の後輩に私は同じことを言えているのか少し不安になりますが、こうして定期的に振り返り、そして時に実践することで言える準備をしようと思いました。
「この世に雑用という名の用ははい。用を雑にした時に生まれる」
この本を読んでいた時にそうかと思った言葉です。
かつて私の職場は席次文化という話をしたことがあります。例えば、次席(上から2番目の人)は担当のマネジメントを行う、末席(一番の下っ端)は庶務を中心にした業務配分という感じです。
昨年度は、どちらかと企画戦略的な業務に従事していたのですが、今年は庶務が多い状況です。
この文章を読む人に共通して言えることなのでしょうが、淡々とこなしていくことはあまり好きじゃない人が多いのではないでしょうか。
私も例の「多動力マン」ほどではないですが、非常に飽き性です。
サラリーマンになってから同一の業務をしたことはほぼなく、類似の業務はあるにせよ、所謂ルーティン業務というものはありませんでした。
なので、最近「雑用」ばっかりでしんどいな(というよりも面白くないな)という感覚でした。
そんな時に、雑用という名の用はないという言葉が出てきました。
今の自分に置き換えると「あなたのやっている業務は、自担当を支える重要な仕事だから、疎かにせず、頑張ってくれ!」という感じでしょうか。
心の綺麗な人なら、なるほど、頑張ろうとなるのでしょうね。私はジャンル分けすると捻くれ者(心の綺麗な人ではない)のようです。
いい言葉と聞こえそうな言葉も使う相手によっては要注意ということでしょうか(笑)。しかし、ここは清らかな心で視点を変えて向き合おうと思います。
「人間の自由とは諸条件からの自由ではなく諸条件に対して自分のあり方を決める自由」
この文章の読者は自由という言葉が好きなのではないでしょうか。「自由な学風」という言葉に惹かれた人も多いと思います。
この文言が心に残ったのは、かつて大学生の時に先生から言われた一言を思い出したからです。
ある時、ゼミの発表があった週、先生から呼び出されました。教授室で「なぜ●●大学が自由な学風と呼ばれるか知っているか?君がこの発表に納得していないなら、今週のゼミを無くすことが出来るからだ!!!(語尾強め)」との叱咤激励でした。
私の発表の前までは結構「緩め」の発表が重なっていたからなのでしょうか。調べ方が甘い、検討が浅い、等等汗だくだくの1時間半だったと記憶しています。
(ちなみに、ここから鬼の睡眠時間削減によって延期をすることなく発表したこともよい思い出です)
本書籍の中では自由というのは「好き勝手する」のではなく、「よく生きる自由を行使する」ということを聖書の「真理はあなたを自由にする」という言葉を伝えて表現しております。
自身の置かれた条件下で自身の考えるあるべき選択肢を考えて選択していけるのが自由人だというのです。
さて、これをサラリーマン目線にしてみると本当に難しいなと感じます。
目の前に置かれている少ない選択肢(見えていない可能性もありますが)の中で、納得感のある選択をして生きてきたいものです。より多様性を拡張し、条件を増やしていきたいものです。
「世の中はうまくいかなくて当たり前。上手くいったら感謝しよう」
ちょっと文章がネガティブな気がしたので、ここで一気に転換します。
ここまで充実した生活を送れていたり、よい環境でよき人に恵まれて生きてきたのが異常値なだけで、これが当たり前だと。あの時はよかったやら、あのメンバーの中で~やらはやってないのです。良いことが来たら感謝しよう!そして、感謝しよう!(2回目)と思います。
「愛するというのは、決断・約束・判断が伴う」
これは、個別具体的に通ずる話かもしれません。プロ野球を見ていたら、160キロのストレートを投げることが出来たり、「進化する王道」の配捌きを見ていたからって、いざ麻雀をしたらそんなにきれいには打てません。
ようは、自身が本当に好きな人が来るのを待っているだけでは「そんなのはやってませんよ!」と解説席(天の席)から一喝されるわけです。
自身の日常を当たり前と思わず、よかったことは「有り難いこと」と思い感謝の気持ちを持って接することが大事なようです。
フロムいわく、「愛するというのは単なる発情ではなく決断や約束や判断である」とのことです。1つ1つの判断を実施していくことが「個別具体的」な気がしました。
何か私には決断が足りていないと言われたような気がしました。精進します。
今後は、普段から愛する訓練をしようと思います。そして、合わせて麻雀力をあげるようにします。
以上が簡単ではありますが、感想文本編となります。メッセージ性強めの文章を読んで「なるほど」という思いと「そんな聖人君子どこにいるの?」とかあれこれと思うところはありましたが、一つ言えるのは、サラリーマン的視点でという条件をつける(サラリーマンに限らず、生きているとかもしれませんが…)と、上記の格言を体現するのは非常に難しいことのように感じました。
今後は、ワークライフバランスへのシフトにも一定注力しつつ、限られた条件下の中で(条件を広げる努力を継続しつつ)自身の「あるべき」を追い求めることができるサラリーマンになりたいと思った気がしました。
タイトルがサラリーマンの読書感想文なので、こんなテイスト(最近リズムがよくないな的なテイスト)になっていますが、ことワークライフバランスという観点では(EX風林火山の苦しい試合が続くという事実以外)非常に充実していますということだけ最後に付け加えておきます。
人に読んでみてと言われないとこのような本は一生読むことはなかったでしょうが、また一つ価値観(考え方)を知ることができ、自身の多様性受容力が少し?あがったような気がしました。あまり読まないジャンルの本を読むのは最初、すごく億劫ですが、よい機会を得た気がしました。
※本書を紹介してくれた人はたまに読み返して自身がどうか振り返りをしているそうです。尊敬します。
末尾となりますが、ありがとうございました。
引き続き、いろいろな考え方に触れあっていくために自身の興味のないものを紹介された場合は原則積極的に受け入れていこうと思います。
おわり