読書感想文(4冊分)

はじめに

圧倒的12連休。どうしましょう?

ということで読書感想文を提出したいと思います。

 

いい大人が読書感想文なんて書くの!?と思いがちですが、最近アウトプットとかが流行っているみたいです。

www.msn.com

東大生も断言してくれてました(笑)

そして、世間的にも夏休みということで何かいいですよね。ということで、感想文に入っていきます。

 

<読書感想文の基本骨子>

今回の文章は原則、以下の構成にて書いております。読書感想文の基本的な流れだそうです。

  1. 書籍との出会い
  2. 全体のあらすじ
  3. 印象に残ったシーン
  4. 思ったこと
  5. 本を読んでからの心境等の変化(あるとよし)

 

<今回書こうと思う書籍>

今回は、以下の4作品についての感想文を書いていきます。小中学生の場合は、1作品だったのですが、社会人力を発揮し、4作品について書いていきます。作品は以下のとおりです。

・「多動力」 堀江貴文

www.gentosha.co.jp

・「武器になる知的教養 西洋美術鑑賞」秋元雄史著

www.daiwashobo.co.jp

・「滝沢和典のMリーグ戦記」滝沢和典

book.mynavi.jp

・「近代麻雀戦術シリーズ麻雀IQ220の選択」勝又健志

www.kinokuniya.co.jp

 

「多動力」を読んで

 本書席との出会いは最近仕事に対してモチベーションが下がっているなと思ったときでした。1つのことばかりに注力していてもこれからの時代ではやっていけないし、いろいろなことに興味を持った方がよい(持たないと生き残れない)というはじめにに興味をひかれて購入することにしました。

 全体のあらすじとしては、堀江氏が「わたしいろんなことやってますよ」「わたし無駄なことには時間かけませんよ」「わたしいろんなことに興味関心をもって生きてますよ」という内容を自身の経験を踏まえながら、語ってくれるという話です。

 私が読んで、印象に残ったのは、2つあり、順番に紹介していこうと思います。

 1つ目は「いろいろな肩書きを持とう」です。人間というのは1つのことに約5年間一生懸命取り組めば、その分野のエキスパートになれるそうです。(確かにそんな気はする)しかし、これからの時代はそれではいけないというのです。全産業の「タテの壁」がなくなっているため、複数のスキルを持つ(掛け合わせる)ことが重要みたいです。「システムエンジニア」×「クイズタレント」×「飲食店コンサルタント」というように複数のスキルを掛け合わせられるようになれば、1,000人に1人から、1,000,000,000人に1人の人材になれるというのです。「アプリ開発者」×「コンサルタント」×「労働法関連専門家」×「作家」×「人気ブロガー(ジャンル不明)(予定)」というような本ブログを読んでいるような方々をスキルを掛け合わせると堀江氏的稀有な人材が出来上がるのかもしれません。いろいろな人のいいところを学ぶことはすごく大事ということです。

 2つ目は「飽きたことノートを作ろう」というものです。これは、私が興味をもったというよりも、ある人が思い浮かんで興味をもったという方が的確です。内容としては、すべてのジャンルにおいて共通していえることですが、100点を目指すというのは難しいです。しかし、ある程度、70~80点であれば、一定期間没頭すれば到達します。堀江氏スタイルは80点までいけば、ある程度教養として定着し、その分野に精通した人ともコミュニケーションを図れ、個人としても楽しめるので、そこまでいけば、また新しいジャンルにチャレンジしたらいいというものです。身近にも競馬のデータ分析してるなと思いきや、スタンプ作ったり、芸術について語りだしたり、アニメ作り出したりする人がいるなと思いながらこの章を読んでいました。

 本段落の最初に記載しましたが、これまでの飽き性の積み重ねをノートにまとめたりするとよいそうです。それが、自身の成長の可視化につながるのだそうです。まさにその人のブログがそれにあたるなとちょっと思ったりしました。(いつかAsa’s 多動力とかって自己啓発本とか出したりするのでしょうか。読んでみたいものです)

 本書を読んで、これまで(この数年間)仕事一辺倒の生活に身をおいてきましたが、堀江氏的には人間の幅を大きく狭めていることになり、全世代的な人間で今後の社会では適合していけない人材に成り下がる危険性があるということを理解しました。世の中の幅広いジャンルにより興味関心を持った生活を送ろうと決意させていただくことができました。

 そして、この後、麻雀と西洋芸術についての読書感想文を書こうとする前段としてすごくいい導入となったのではないかと思いました。夏休みを決して無駄には過ごしていないという圧倒的自己肯定になっていると祈念して締めたいと思います。

 

 

「武器になる知的教養 西洋美術鑑賞」を読んで

 本書を手に取るきっかけとなったのは7月の自己啓発強化月間です。とある方が1カ月かけて現代アートについて語ってくれる人がいました。そして、大学受験時は世界史を選択し、西洋史についても学習した経験もあり(遠回しな表現をしているのは、今となってはほぼ記憶に残っていないからです)、この夏休みに読んでみようと思いました。

 本書ですが、導入、西洋美術の流れ(総論)、各作品を通して、作品技法、作品制作時の歴史的背景の説明、最後に美術の味方が記載されております。ルネサンス以前は、そんなに大差ない(ざっくり)ということからルネサンス以降の中心に記載いただいております。1章でルネサンスバロック→印象→抽象→現代と大枠を説明してくれているので、非常に読みやすいです。個人的に、さらに理解を深めるために実家の特権を活かし、世界史の教科書を片手に読んでいるので、より面白くなりました。

 個人的に印象に残っているのは、芸術の楽しみ方とピカソの作品の技法です。

 芸術の楽しみ方は2ステップ(ステップ1:表現でみる、ステップ2:史実でみる)というものです。技法や色彩、モチーフ等のポイントを観た後に制作当時の社会や思想的背景等の観るというものです。これができるようになると、アート鑑賞のレベルから知的教養の次元まで昇華できるというのです。

 楽しみ方を記載したので、続いて、具体的に1番印象に残っている作品と史実について触れていきたいと思います。

 読書感想文に画像を持ち出すのは反則かと思いますが、説明しきれないので、貼ります。

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www.art-library.com

※解説も貼っておきます。

ステップ1

この作品は、1907年頃ピカソによって描かれた「アヴィニョンの娘たち」です。描かれているのは、アヴィニョン通りの売春宿で働く5人の女たちです。この作品は、複数の視点から対象物の形をいったん解体した上で、画面の中で再構築することで新しい現実感を表現しようとしているのです。品減は視線の先にあるものを同時に異なる方向から見ることが出来ませんが、ピカソはあらゆる方向から見たものを二次元に描こうとしています。右手前の人が背中を向けているにも関わらず、顔だけがこちらをみつめているのがそれです。この作品はキュビスムの原点と言われる作品です。

<補足>

簡単に言うとサイコロの6面は本来人間の目からは最大3面しか見えないのですが、6面を1つの絵の中に展開図にすることなく表現する感じです。

ステップ2

当時、フランスは帝国意識が高まりアフリカに植民地を拡大している時代です。そして、アフリカから彫刻を中心とする美術品がもたらさせ、それがパリでブームになったそうです。そしてそのアフリカ美術にこの作品は影響をうけているのです。具体的には右2人の顔はアフリカの原始美術に影響されたものと言われているそうです。他にもパリの多くの芸術家にも影響を与えているそうです。

 私は、この作品の技法がかなり印象的だったため、例題として取り上げましたが、これもルネサンス期以降の芸術的・歴史的流れを踏まえてのものなので、お時間がある方は、本書を手にとって読んでいただければと思います。

 最後に、かつて私が大学生だった時の思い出話で締めたいと思います。大学生だった私は上野美術館で何かの展示の鑑賞に行きました。大賑わいで、前の人について並びながら観ていたのを覚えております。その時です。前の女子大生と思われる人が終始作品に対して「かわいい~。これもかわいい~。」と言っていたのを覚えております。その印象が強すぎて今となっては作品の記憶が残っておりません。

 しかし、当時この著者が薦めてくれている鑑賞方法(作品から受け取ったものを言語化して表現してみよう)というのを私もやっていればもっと知的教養として定着していたのかもしれません。かわいいを連呼していた女子大生集団の方が私より芸術と向き合っていたのかもしれないです。(何がどうかわいいのかがあればなおよしだったのかな 汗)そうすれば、8年後ブログを書いていたとしても、何を見に行ったか忘れたというようなことは起こらないはずです。

 私はこれまで芸術にはあまり興味がなかったですが、最近はビジネスシーンでもアートが注目されている(ポーラや全日本空輸ではボーダレスな環境に対応できるようにと研修に芸術鑑賞のプログラムを織り込んでいるそうです)とのことなので、教養として芸術を知っておくというのも重要ということを念頭においたうえで、芸術鑑賞に邁進したいと思いました。

 

滝沢プロと勝又プロの本を読んで

 本来は、1冊ずつ書くべきところですが、書物との出会いが同タイミングだったため、書き出しは一緒にさせてください。そして、本書との出会いについては、過去触れたので、割愛させていただきます。

 滝沢プロのMリーグ戦記の概要です。こちらは、タイトルのとおり、2018年のMリーグ時の内容を滝沢プロが当時の思考を踏まえて振り返ってくれています。私は途中参戦ににわか野郎ですが、開催時から視聴されていたお二人なら、あの時はそんな考えだったのか等感じられるものがあるのではないでしょうか。

 勝又プロの麻雀IQ220の選択は、例題はMリーグのものですが、問題形式であなたならどれを切りますかと考えさせた上で、そのあとに勝又プロが解説してくれています。こちらは初心者には難しい内容も含まれていますが、解説は丁寧ですので時間をかければ初心者でも読むことができます。

 では、ここからそれぞれの書籍を読んで印象に残った部分を述べていきます。

 まずはMリーグ戦記です。本書では、まさにMリーグならではの戦略を語ってくれています。具体的には、①赤あり、②トップラスは加点要素が大きいこと、そして③リーグ戦であることです。

 最初は①からですが、赤があるとすぐに点数が大きくなります。それを踏まえてどこから切っていくのか、そして相手の河を見るというのです。この後の勝又プロのほうでも触れようと思っておりますが、プロは同じものを見ていても情報量が段違いです。終始「へー、なるほど!」と言いながら読んでおりました。

 続いて②です。順位に応じて、加点があります。1位+50,000点 2位+10,000点  3位▲10,000点  4位▲30,000点です。+50000点と-30000点はかなり大きいです。Nonstyle0213さんのブログでもよく出てきますが、滝沢プロはラス回避率が1位ということで、つまりはこの大きなマイナスがないのです。本書を読んでいるといかに守備力が高いかが分かります。

 そして、最後は③です。麻雀はどんなに強くてもどうしても運の要素は出てきます。アマチュアがプロに勝つことも多分にあります。しかし、年間結果で見るとなれば話は別です。配牌が悪い時は我慢する、いい時はしっかり攻める等のメリハリを年間通してやりきるとなれば、また話も違ってくるのです。本書を読んでいてそれを節々に感じることが出来ました。

 そんな環境下で、1番読んでいて印象に残った解説を!と思ったのですが、難しくてかけな~い!ということで、すごくざっくりですが、あの役満あがった2019年2月7日の東1局8巡目の2索切りのオリのタイミングが印象的でした。そのあとに大三元があったとか色々考えてしまうのもありますが、これが1番心に残りました。

 本書を読んで、より滝沢プロを好きになるという変化が生まれたのは言うまでもありません。

 続いて、IQ220の選択です。こちらは完全に麻雀参考書という感じです。考えすぎじゃないですかというぐらいの情報量です。おかしいです。しかし、プロを感じさせてくれます。本書の印象に残ったところを書くのはより難しいです。なので、読書感想文としては、あるまじきですが、学校の先生に怒られるわけでもないので、恥を忍んで印象に残ったフレーズを箇条書きにします。

・自分の配牌をA~Dにランク分けしよう

・攻めにいくときは①速度②打点③待ちの良さのうち2つ以上がそろっているとき

・打点は5200点以上

・やぶれかぶれのリーチはするな

・安易に役牌を切るな

 

上記のようなフレーズが86麻雀脳として考え方含めて紹介してくれています。完全にinovativeさん向けの書籍といっていいのではないでしょうか。このような知識を身に付ければ職場の先輩に圧勝するというシーンが増えてくる?のかもしれません。最後にとにかく使ってみようで締めくくられているので、早く使ってみたいとより熱量をあげてくれました。

 本書を読んだ後、書籍を踏まえて5半荘ほどやってみましたが、1、1、3、2、2のトータルプラスでした。確かに相手がリーチしてきた後の不要な振り込みは減った気はします。しかし、まあ5回ではわからないので、府計算も含めてもう少し勉強しておこうと思います。(できれば、ひととやりたい(笑))

 

 最後に

 今回、貴重な夏休みを利用し、読書感想文を書きあげました。あと、3冊程読んだのですが、感想文は割愛にしようと思います。今回のブログ総制作時間は過去トップで読書期間を含めると、かなりの時間でした。そう思うと毎週読書感想文を書いている人がいると思うと尊敬します。

 これまで、本を読むとすればミステリーや自己啓発(自分の好きな領域)の本ばかり読んでいましたが、全く知らなかった、興味がなかった分野の本を読んでそして読書感想文まで書くというのは有意義でしたし、自身の幅を広げる機会となり、まさに夏休みの宿題にふさわしかったのではと実感しております。

最初のころは読書感想文らしさを意識しておりましたが、途中からどんどんそのらしさを意識することもなく、口語が増えてきたような、読みにくいような形になってしまいました。完全な自身の振り返りとして書いたものなので、誤記はもちろん読みづらいものになっておりますが、そこはご愛敬ということでお願いいたします。

 来年もしも、同様に長期休暇があれば、また知らないジャンルに挑戦してみようかと思いました。

 

おわり